向井潤吉の心をとらえた

名もなき風景
 


2024年9月28日(土)~2025年3月9日(日)



不詳[長野県更埴市森区]1961年頃

戦後40年以上にわたり日本各地を訪ね、失われゆく伝統的な民家を描き続けた画家・向井潤吉(1901-1995)。向井は豪壮なたてものよりも、慎ましく佇む民家に心を寄せ、そのまなざしは、自然風土の中でたくましく生きる人々の暮らしを支える住まいのかたちにそそがれました。
 そして、向井は旅の途中でふいに出会った光景も描いています。草原の中の畦道や、車窓から見かけた一本の桜など、こうしたさくひんには向井が絵心を動かさせた瞬間が、より直截にカンヴァスに写し留められているように思えます。
 本展では、向井が描いた民家の作品を中心に、「名もなき風景」ともいえる、旅する画家の心をとらえた風景をご紹介します。


丹波下山の部落[京都府船井郡教丹波町下山]1969年


《白馬への道》制作年不詳

※[ ]内の地名の表記は、制作時の記録等に基づきます。





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