向井潤吉の滞欧体験
 ―若き研鑽の日々、そして民家へ
Mukai Junkichi in Europe:From Paris to Minka


2026年4月1日(水)~9月6日(日)








《裁縫する若き女(ミレーの模写)》1929年

日本各地を巡り、草屋根の民家を描くことに後半生を捧げた画家・向井潤吉(1901-1995)。その画業における初期のハイライトといえるのが、若き日の滞欧体験です。
京都に生まれた向井は、15歳の年から4年間在籍した関西美術院や川端画学校で絵画の基礎を学びました。その後、大阪・高島屋呉服店図案部での勤務を経て、1927年にパリへ渡ります。現地では美術学校アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエールに通うほか、ルーヴル美術館で模写に励み、ペーテル・パウル・ルーベンス、ジャン=フランソワ・ミレーといった様々な画家たちの作品を間近に観察しながら、画材や色彩、構図について考察と実験を重ねました。
1930年に帰国後、戦中は画家として従軍します。そして終戦後は、時代の変化とともに失われゆく民家を描きはじめました。1959年には再度渡仏し10カ月ほど滞在していますが、この時も民家に目を向けた作品などを描きました。
本展では、一度目の渡仏を中心にとりあげ、模写作品をはじめとする油彩画を、戦後の民家を描いた作品とともに展示します。向井の絵画制作における素地となった研鑽の日々に想いをはせる機会となればと思います。   



《プロバンの秋(パリ郊外)》1959-60年頃


《山間草炎》[山形県東田川郡朝日村田麦俣]1962年

※[ ]内の地名の表記は、制作時の記録等に基づきます。




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