《春陽富士》[山梨県南都留郡忍野村忍草]1965年 個人蔵(世田谷美術館寄託)

戦後、日本全国を旅しながら、時代とともに失われゆく草屋根の民家を描き続けた画家・向井潤吉 (1901-1995) 。土地の風土に息づく民家の姿に魅了された向井の作品には、ときに地域の仰の対象ともなる山を配した山岳風景が多くみられます。向井は常に周囲の自然にもまなざしを向け、うつりかわる季節と景色のなかで、多彩な表情をみせる山々を背景に民家を描きました。本展では、春の芽吹きを待つ早春や、空気の爽やかな初夏、美しい秋の紅葉、冬の積雪、さらには曇りがかった雨の情景など、四季折々の山風景をご紹介します。自らの足で現地におもむき、自然を肌で感じながら屋外制作を行った向井ならではの、雄大な山と民家の表現をお楽しみください。



《最上川早春》[山形県北村山郡大石田町今宿]1966年





《六月の田園》[岩手県岩手郡滝沢村]1971年





《山雨来る部落》[富山県黒部市別所]1973年


※[ ]内の地名の表記は、制作時の記録等に基づきます。



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