向井潤吉 民家の旅 風土のかたちを求めて

2018年9月8日(土)〜2019年3月17日(日)

田麦俣にて [山形県東田川郡朝日村田麦俣]1963年
                       ※地名の表記は制作時の記録に基づきます。



戦前、戦後をとおして活躍した洋画家・向井潤吉(1901-1995)は、1945年以降、日本各地を訪ね歩き、失われゆく草葺屋根の民家を描くことにその後半生を捧げました。

 世界遺産となった白川郷の「合掌造り」や、雪深い地方の特徴的な屋根をもつ「兜造り」、母屋と馬屋がL字の形をかたちづくる「曲がり家」など、約40年間におよぶ旅の中で、向井は各地の特徴的な民家の数々を描きました。

 向井潤吉の作品には、こうした民家の造形美が、周囲の自然と一体感をもって表現されています。また、そこで暮らす人々の息づかいをも感じ取ることができます。

 「民家はその生まれた土地を動かずに、生活や自然環境と密着してこそ初めて美しい」(「よみがえる民家」『東京新聞』1973328日)と語った向井は、民家のある風景をとおして風土の美を感じとり、描きあらわそうとしたといえるでしょう。

本展では、向井潤吉の民家シリーズを中心に、油彩、水彩作品をあわせて約40点ご紹介します。旅する画家が追い求めた、風土のかたちの数々をお楽しみください。




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年間スケジュール
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