洋画家・向井潤吉(1901-1995)が、長年愛用したアトリエ兼住居
を美術館として改装のうえ、自作の油彩画やデッサンなど660余点
とともに世田谷区に寄贈し、1993年7月に世田谷美術館の分館として開館しました。

世田谷区・弦巻の閑静な住宅地に位置し、1962年に建てられた
アトリエ兼住居と、1969年に岩手県一関より移築された土蔵によって
構成され、クヌギ・コナラ・ケヤキなど武蔵野の面影を今に残す
樹木の繁る緑豊かな庭を眺めながら、民家のある風景を描いた向井潤吉の足跡を辿ることができます。

年2回程の企画展を開催し、向井潤吉の70年近くにわたる画業を、
さまざまな視点から探りご紹介しています。


撮影:上野則宏


設計施行/株式会社佐藤秀